よく、雑誌やネットでFXで100万円稼いだとか、月収100万円とかいう広告などを目にします。
単純に考えれば、FXって儲かるんだなあとかすごいなあとか思うかもしれません。
しかし、FXについて知識がないと、いくら稼げるか金額ベースでしか利益がわからないと思います。
では、「FXってどうやったら利益がでるの?」
この質問、すごくよく聞かれます。
FXは、お金を投資して稼ぐものですが、単純に100万円稼ぐというような話ではありません。
基本的には、為替レートで1円単位、1銭単位の変動によって利益が出たり、損失がでたりする取引になります。
なので、単純に1万円とか10万円稼ぐというものではありません。
基本的な考え方として、FXではpipsという単位が使われます。具体的にいうと、1銭が1pipsになり、1pips動けば利益も出るし、損失も出ます。
では、「この1pipsっていくらになるの?」
その答えは、
取引している通貨単位によって大きく変わってきます。
例をあげると、
■1通貨単位で取引した場合
1pips(1銭)上がると、1銭の利益になります。
100pips(1円)上がると、1円の利益になります。
■10通貨単位で取引した場合
1pips(1銭)上がると、10銭の利益になります。
100pips(1円)上がると、10円の利益になります。
このように、同じ1pipsの利益でも金額ベースにすると大きく変わってきます。
また、上記の例から、10円稼ぐとしたら、
1通貨単位の取引では、1,000pips(10円)上がらないと10円稼ぐことはできませんが、
10通貨単位の取引では、100pips(1円)上がれば10円稼ぐことができます。
ここまでの説明で分かる人は分かると思いますが、さらに極端な例を挙げると、
100万通貨単位で100pips上がった場合、単純に100万円の利益になります。
例えば、月100万円稼げる手法があったとします。
100万通貨単位で取引すれば100pips(1円)上がれば100万円稼げても、1万通貨単位で取引すると、10,000pips(100円)上がらないと100万円は稼げません。
このことからいくら稼げるか(金額で考える)のではなく、何pips利益が出せるかで考えないと取引通貨単位が低い人と高い人では同じpips分稼いでも結果が大きく変わってきてしまいます。
さらに、同じ取引通貨単位で取引していれば、上記の例だと100万通貨単位で100pipsで100万円になるけど、途中で200万通貨単位に上げたり、50万通貨単位に下げたりすると、何pipsとれば100万円稼げるのかわかりません(100万円稼ぐのにどれくらいので取引通貨単位で取引して何pips稼げばいいのかわからない)。
以上のことから、お金で考えていくら稼げるかについつい目がいってしまいますが、FXは金額ベースで考えるのではなく、pipsで考えた方が良いと思います。
もちろん、勝ったり負けたりすることがあったりするので、資金管理をしっかり行い、証拠金維持率やマージンコール、強制ロスカットに注意してトレードを行う必要があります。
■参考ページ
・
資金・Lot管理について
・
証拠金維持率・マージンコール・強制ロスカットについて